鮮やかなろうけつ染めに始まり、点と線からなるダイナミックなカンヴァスはぜひとも遠くからゆったり眺めたい。(つまり空いてる平日がオススメ)
「アボリジニが生んだ天才画家」エミリー・カーメ・ウングワレーの芸術はまさにアボリジニの伝統儀礼をもとに、故郷、そしてそこにあるモノ(例えば草やエミュー、ヤムイモ・・・本人曰く「すべてのもの」)への深い深い愛情に溢れている。 実際作品のテーマは無題か故郷のどちらかが大半。
オーストラリアの砂漠地帯で大きなカンヴァスの上に座り描かれた作品は、西洋美術と無縁のはずなのにモダンな抽象画として高い評価を得ているそう。
過日の感動がまだ残っているヤン・リーピンの舞台にしろ、私はどうも民族の魂から生まれ出たような芸術に弱いようである。 そこにある強さ、純粋さ、荘厳さに心を揺さぶられるのだ。 それは決して真似したくても出来ない、才能とも違う、尊さを感じるからだろう。
エミリー・ウングワレー展
2008.5.28〜7.28
国立新美術館にて
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